2017-10

ディッキア (10/1)

ディッキアです。なかなか素敵なブラウンが良い感じです。触ると結構チクチクします。
ディッキア好きな方、素敵なブラウンが好きな方に是非。

夕暮れ時の街。僕は軽バンのハンドルを握り、信号待ちをしていた。
最近いろんなことがあって疲れてた。
何気なく道路の向こうを渡る中学生男子を見る。小走りの中学生。とても元気だ。
元気だけど別に「あの頃に戻りたい」とは思わない。
いまどきの中学生って大変そうだからなぁって思ってたら、
その中学生がポロッとなんか落とした。

よく見えないけど財布か手帳みたいなものだ。人通りはまばらで誰も気づいていない。
中学生も気づかずどんどん先に行ってしまった。
残された交差点の向こうに佇む落し物。そして見てしまった僕。

面倒だと思う心の僕が言う。
「形あるものはいつか壊れたり、失くしたり、売ったりするものだ」と。
偽善者を装う心の僕が言う。
「彼困るよ、何か落として。何かはわからぬがかわいそうだ」と。

少し考えて今回は後者が勝った。

信号が変わったので僕は車を動かし落し物を拾った。生徒手帳だった。懐かしい。
急いで中学生の後を車で追いかけた。だがいない。中学生の足は早いんだ。
少し戻り途中の路地に入る。すると前方にスキップをしながら歩く中学生を発見した。
スキップとかしてるから落とすんじゃねえのか?とも思った。

車を彼の横につけ窓を開けて叫んだ。
「ちょっちょちょ!落としたやろ!?」
差し出された自分の生徒手帳を見て驚いた中学生、受け取りながら
「ァザースッ!」って言ったので、

僕は「ウィースッ!」と返事をしながら華麗にUターンを決めて夕日の中を走り去った。

ご褒美に良いことありますように。
ご褒美に良いことありますように。